ワンコとミルクの問題。「ミルクといえば牛乳」というイメージがある方も多いでしょう。
「牛乳は犬に与えても平気か?」という話題はしばしば論議されることがありますが、「飼い主なら一度は気になる?犬に牛乳は与えてもいいのか調べてみました」でも書いたように、牛乳を飲んでも全く問題ないワンちゃんもいれば、少量でも下痢してしまうワンちゃんもいます。
そうしてさまざまな事情から愛犬に牛乳を与えるのを諦めた飼い主さんもいるでしょう。しかし、何も牛乳だけがワンコに与えられるミルクではありません。
管理人が牛乳よりもおすすめしたいのが「ヤギミルク」です。その理由を5つご紹介します。
「牛乳よりもヤギミルク」な5つの理由
栄養がとても豊富
ヤギミルクは牛乳よりも栄養豊富な点が魅力です。鉄、亜鉛、銅などの微量元素を含み、各種ビタミン、カルシウム、カリウムなどのミネラルも豊富です。
中でも目を引くのがタウリンの量。何と牛乳のおよそ20倍も含まれています。タウリンは不足すると心機能に影響することが知られている成分です。
アレルギーを起こしにくい
小麦やトウモロコシなどに比べると少ないですが、稀に牛乳にアレルギーを示すワンちゃんがいます。牛乳アレルギーは、主に牛乳に多い「αカゼイン」というたんぱく質に対して起き、そのαカゼインがヤギミルクには少ないのが特徴です。(βカゼイン主体)
さらにヤギミルクは母乳に似た成分で構成されているためアレルギーを起こしにくいと言われています。
牛乳がダメな子でも下痢しにくい
ヤギミルクの何よりの魅力は、牛乳では下痢をしてしまった子でも大丈夫だった、という声が多いこと。その秘密は牛乳よりも少ない乳糖にあり。
ワンちゃんは乳糖を分解するのが苦手なので、含まれている量が少ないほどお腹に優しいのです。またヤギミルクは消化管を素早く通過すると言われていて、その特性も下痢をしにくい要因の1つとなっています。
パウダータイプはトッピングに最適
ヤギミルクはパウダータイプ(粉末状)のものも多く販売されています。溶かして与えるのはもちろん、そのままフードにかけてあげるだけで大きな食い付きアップ効果が期待できるでしょう。
実際ヤギミルクパウダーの嗜好性はかなり高く、他のトッピングはいらない…と断言される飼い主さんもいるほど。保存性に優れており、いつでも手軽に利用できるのも嬉しいポイントです。
栄養補給&水分補給に◎
ヤギミルクは牛乳よりも脂肪球が6分の1と小さく、そのため抜群の吸収性を誇ります。その速さは他の脂質の4倍というのだから驚き。
そのうえ栄養価が高いので、食の細い子や消化機能の弱った老犬の「効率的な栄養補給」に最適なんです。また水をあまり飲まない子の水分補給にもおすすめです。
まとめ
同じ「ミルク」でもヤギミルクのほうがワンちゃんに向いていることをお分かりいただけたかと思います。
ミルクが大好きなワンちゃんは多いので、牛乳がダメな子はもちろん大丈夫な子にもぜひヤギミルクを検討してみてください。おやつやご褒美として少量あげるだけでも喜びます♪
与え過ぎだけ注意すれば、心強い食のサポートアイテムになってくれること間違いなし。