犬の栄養学

人間だけじゃない?犬にもオメガ3は必要なの?

今、健康にいい油が話題ですよね。テレビや雑誌でもよく特集されているので、見かけたことがある方も多いと思います。

油…と聞くと一見体に悪そうですが、それは大きな誤解かも?実は体にいい油、摂ったほうがいい油もあるんです。

これは人間だけの話ではなくて、犬の場合も同じことが言えます。

今回は犬と油、犬とオメガ3の関係の話です。

まずは油についてちょこっとご説明

現代人はさまざまな病気に悩まされていますよね。ガン、動脈硬化、糖尿病、アレルギー症状、認知症、うつ病…

1つだけでも大変なのに、2つ、3つとさまざまな症状に悩まされている方も少なくはありません。

もちろんその全ての原因は「これ!」と断言することは出来ませんが、考えられる大きな原因として1つ、現代人が摂っている「油」があげられます。

凄く簡単に言うと、現代人は「オメガ6系の油」を摂りすぎていて、逆に「オメガ3系の油」を摂らなすぎています。

一般的に、オメガ6とオメガ3の理想的な摂取量の比率は「4:1」と言われていますが、それが「10:1」とかになってしまっているんです。。

このバランスの乱れが、先に書いた色々な病気の原因になっていると言われているんですね。

オメガ6系の油

紅花油、綿実油、大豆油などのサラダ油などの植物油に多く含まれる。リノール酸が多い油。市販されている食品にもたっぷり入っている。

特徴:血液凝固作用、炎症促進など

オメガ3系の油

青魚に含まれる「DHA」「EPA」と、亜麻仁油やえごま油に含まれている「αリノレン酸」を合わせてオメガ3と呼ぶ。

特徴:血行促進(血をサラサラにする)、炎症抑制など

私達が生きるこの地球には、さまざまな食べものがありますが、そのほとんどがオメガ6系の脂肪酸である「リノール酸」を多く含みます。

逆に青魚、限られた植物油などのごく限定されたものにしか含まれていないのがオメガ3系の脂肪酸です。だから、どうしても両者の摂取量に偏りが出来てしまうんですね。

じゃあ偏ったら何よ?オメガ6を摂り過ぎたらどうなるの?と思われたあなたへ。

実はこの2つの脂肪酸は全く違った作用をするのです。オメガ6は「血液凝固・炎症促進」。オメガ3は「血行促進・炎症抑制」などなど。

…いかがでしょうか?本当に真逆ですよね(笑)

だからオメガ6が体内に多すぎると、よく言われる「血液ドロドロ状態」「さまざまな炎症が引き起こす症状」になりやすくなってしまうんです。

そしてそれが進行すると深刻な病気に…となるわけです。

ただ誤解のないように言っておくと、オメガ6も人間や犬にとって絶対に必要な脂肪酸です。オメガ6が不足すると(現状では考えにくいですが)皮膚や被毛の状態が悪くなったり、生殖機能にも悪影響を与えます。他にも色々。

要はバランス、バランスなのです(`・ω・´)!(2回言った)

人間と同じように、犬にも「いい油」が必要!

さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ犬と油の関係です。

結論から言うと、冒頭でも書きましたが、「ほぼほぼ人間と同じことが言える」と思われます。

ただ、人間の場合は一応の目安として、オメガ6とオメガ3は4:1の割合で摂ったほうがいいとされていますが、犬の場合はこの比率がよく分かっていません。

しかし犬は人間と食性が似ているわけですからこの点も似ている…と考えられるのではないでしょうか。

実際、油を変えたら愛犬の気になっていた症状が改善した!という例はたくさんあります。

ところで、犬の主食は「ドッグフード」が一般的ですよね。なので、自分が与えているドッグフードのオメガ6とオメガ3の比率はどうか?を把握することが大事です。

どこを見たらその比率が分かるか?と言うと、ドッグフードのパッケージ裏面の「成分分析値」に、「オメガ6脂肪酸○%、オメガ3脂肪酸○%…」のように書いてあると思います。(もしかしたら無いのもあるのかな?)

そこで、いくつかのドッグフードを確認したら分かると思うのですが…圧倒的にオメガ3の割合が少ないです^^;

まぁ当然ですよね。オメガ3は、そもそも含まれている食材自体が少ない(限られている)のですから…

ただ先に書いたように、犬の理想的な比率が分かっていないので、それが多いのか、少ないのか、ということもハッキリは分かりません。

しかし、「良質なオメガ3の油を与えるようになってから、愛犬の健康状態が良くなった」という声の多さから、やはり「少ない」確率は高いのでははないかと。

それに、本題から外れてしまいますが、オメガ6、オメガ3以前に、「質の悪い油が使われたドッグフードの害」の問題も考えなくてはいけないところです。

良質なオメガ3の油を別にプラスする

ここまでの内容を見てあなたも思われたかもしれませんが、油の問題って結構複雑なんです。(「説明が分かりにくい」という理由とは別に・汗)

オメガ6、オメガ3が与える影響もそうなのですが、これらの脂肪酸って酸化しやすいので、そもそも加工されている時点で大丈夫か?という問題もあったり…。

だから、「ドッグフードから良質な油を摂る」のは難しいんじゃ…って思ったりしています(-_-;)

そこでおすすめしたいのが、別に良質なオメガ3系の油をプラスすること、です。

粉末のサプリなどもありますが、加工時に栄養が壊れてるかも?という心配が拭えないので、やはり生のままの油がいいと個人的に思います。

オメガ3が豊富なのは、亜麻仁油やえごま油、フィッシュオイルなどなど。

これらの油をフードの上にサラッとかけます。量はその子に合わせて調整します。

手作りご飯の場合は、上記のオイルに加えて、DHA・EPAが豊富な青魚も週2くらいで与えてあげるといいですね。

人間用の商品もありますが、犬用のオイルも種類が豊富にあるので、もし愛犬がアレルギー症状など気になる症状がある場合は、ぜひ「オメガ3系の油」を試してみてください。

飼い主と愛犬が一緒に使える「おすすめのオメガ3オイル」をご紹介!あなたの愛犬に「オメガ3」は足りていますか? 犬にも良質なオメガ3オイルが必要なのは「人間だけじゃない?犬にもオメガ3は必要なの?...

まとめ

犬の栄養学は、まだはっきりとしたことが分かっていないので、あくまでも推測ですが、「犬にもオメガ3の油は必要」だと考えています。

油が与える影響はじわじわ進行していくものも多いので、今特に気になる症状が無くても、1度しっかりと考えてみて欲しいと思います。