人間同様、犬にも鉄分はとても大事な栄養素です。
「貧血に良し!」なところも同じなので、血が足りなくてフラフラ~を解消するためにも鉄分はしっかり補いたいところ。
今回は、犬と鉄分についてお話します。
鉄分の働きを見てみよう
鉄分をしっかり摂ることが貧血予防になる…ということはあなたもご存知かと思います。
何といっても鉄分は「赤血球のヘモグロビンの材料になる」ものです。
体内の鉄分の約70%はヘモグロビンにあります。
ヘモグロビンってどんなんだったっけ~?と私もうろ覚えなのですが(たしか見た目は潰れたお餅のようなw)とにかく、血のためには大事なのは誰もが知っていますよね。
単純に考えて、鉄分が不足するとヘモグロビンが作られずに貧血を起こしてしまいます。(鉄欠乏性貧血)
またヘモグロビンは、酸素を体中に運ぶ役割もしているので、ヘモグロビンが足りないと体中が酸素不足になってさまざまな症状を引き起こしてしまいます。
因みに、残りの約25%の鉄分は肝臓に蓄えられています。
1日の犬の鉄分の必要量
改めて、犬にも鉄分は大事なことが分かったところで「1日の犬の鉄分の必要量」を見てみましょう。
とのことです。
うちの愛犬ミニチュアダックス6kgの場合だと、7.92~8.4mgということになります。(んーここはもう切りよく8mgにしたいところです・笑)
まぁ必要量が分かっても「それってどれくらい?ご飯を作るときどうすればいいの?」って感じですよね(;・∀・)
その点は、下記の記事で鉄分が多い食材をまとめてみたので、よければご覧ください。
⇒ 貧血防止に!犬ご飯で意識したい鉄分の多い食べ物【まとめ】
※記載している値は、その食材に含まれる「含有量」です。その値がそのまま吸収される量ではないのでご注意ください。
鉄分の不足と過剰
どんな栄養素でも同じですが、不足はもちろん、摂りすぎても体には悪影響です。
では鉄分の不足、過剰の場合はどうなるのでしょうか?見ていきましょう~
不足した場合
まずは不足の場合です。
これは↑にも書きましたが、鉄分は血液の元となる「ヘモグロビン」の材料となることから、不足すると鉄欠乏性貧血になってしまう可能性があります。
何だか元気がないな~と思って病院に連れていき、先生に「貧血ですね」と診断されたら、鉄が足りていないことも1つの原因になり得ます。
あと、ヘモグロビン不足は「体の酸素不足」を招くので、それによって
- 頭痛
- 疲れやすい
- 息切れ
- 抵抗力が弱まって病気にかかりやすくなる
- 毛艶が悪くなる
- 心臓に負担がかかる
といったことも起こりやすくなります。
過剰の場合
続いては過剰の場合について。
…とはいえ、一般的には「鉄分の過剰」はまれと考えられています。
人間の場合でも、鉄分の不足についてはよく言われていますがその逆はあまり聞きませんよね。
ただ、やっぱり危険なのは「サプリ」の存在です。これは…もう仕方ない(汗)ギュッと凝縮されていますからね。
そうして鉄分を摂りすぎてしまった場合、
- 内臓に悪影響がある鉄沈着症
- 食欲不振
- 体重が減る
- リンの吸収を邪魔する
などの恐れがあります。
手作りご飯やドッグフードだけではまず心配いらないと思いますが、サプリも併用している場合はくれぐれも注意してください。
愛犬に鉄分は足りているのか?
鉄分が犬にも大事なこと、不足と過剰どちらもいけないこと、1日の必要量の目安…それは分かった。
でも肝心なのは、
自分の愛犬にはちゃんとに足りているの?
ということですよね。
これは絶対とは言い切れませんが、栄養計算がされている良質なドッグフードの場合はそこまで心配はないと思います。
やはり心配なのは「手作りご飯」のほうです。
鉄分は豚や鶏のレバーに多く含まれていますが、1日の必要量をカバーする量というとかなり多いので毎日は無理でしょう(汗)
それだと鉄分は摂れても他の栄養素のバランスが崩れちゃいますね。。
それに手作りの場合、食材別の含有量を参考にするのは基本ですが、それがそのまま吸収されるわけでは無いのでバランスを整えるのは本当に難しいです^^;
個体差の問題(ワンコによってその栄養素をどのくらい吸収できるのか?差がある)もあるので、ぶっちゃけどんな栄養素でもちゃんとに足りているのか?なんて分かりません(汗)
なので手作り派の飼い主にできることは、
- なるべくその栄養素が豊富な食材を使うことを意識する
- サプリメントを利用する
ことくらいではないかと。
まぁ…この点は、たくさんの犬ご飯本でも書かれているように、「色々な食材を使うこと」を心掛けていればとりあえずはOKかと思うので、あまり気負わずにやっていくのがいいのかな~と。思っています(^_^;)
まとめ
犬と鉄分についてまとめてみました。
やっぱり鉄分は、血を作るのに必要不可欠な栄養素であることが判明しましたね。
実際貧血気味のワンちゃんはいるようなので、まずは病院で診てもらってから原因を特定。
もし鉄分不足ということなら、これからはしっかりと鉄分を意識していきましょう。