エビオスと同じく、本当は人用だけど犬にも人気(あげてる人が多い)のサプリ的な扱いのお薬が「新ビオフェルミンS錠」です。
どんな特徴があるのか?与える量は?注意点はある?
…など、このページでは「ビオフェルミンS」を犬に与えるときに気になるポイントを詳しくまとめてみました。
目次
CMでお馴染み!誰でも知ってる新ビオフェルミンS
「新ビオフェルミンS」を、飲んだことはなくても知らない人はおそらくいないんじゃないでしょうか?
だってテレビCMがバンバン流れてますから!もう「人にはヒトの乳酸菌」というフレーズが頭の隅っこにしっかり記憶されちゃってますw
CMでやっているくらいですから知名度も抜群。「乳酸菌製品といえばコレ!」という感じで、人気もめちゃくちゃ高いです。
でも有名だから人気とは限りませんよね?
そこは実際に体験した方が嬉しい効果を実感した結果かと。(レビューを見るとよく分かります^^)
ビオフェルミンSは、3種類の乳酸菌(ビフィズス菌、フェカリス菌、アシドフィルス菌)を配合しており、さまざまな要因で乱れた腸内環境を整えてくれます。
ビフィズス菌 | 大腸で乳酸と酢酸をつくり、悪玉菌が増えるのをブロック。 |
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フェカリス菌 | 小腸で素早く増えて、整腸やビフィズス菌などほかの菌が増えるのを助ける。 |
アシドフィルス菌 | 小腸に棲む。乳酸をつくるのが得意。有害な悪玉菌が増えるのを抑える。 |
その結果、便秘や下痢、腹部膨満感などの解消に役立ちます。
犬にビオフェルミンSってあげていいの?
ここですよね、問題は。
犬にビオフェルミンSはあげていいのか?
これは…すでにお分かりでしょうが、大丈夫です!
(これでダメだったら「ダメです」の一言で終わってしまう…笑)
ビオフェルミンSは人用だし、「人にはヒトの乳酸菌」がキャッチフレーズだし、それを犬にあげてもいいの?と心配になってしまうお気持ちは分かります。
でもビオフェルミンSに配合されている乳酸菌は犬にも良い、とのことなので、犬に与えた場合も人と同じような良い効果が期待できるんです!
成形や甘味を出すための最低限の添加物は使われていますが、ほかにはコレと言って悪いものは入っていません。本当に乳酸菌のみ(笑)
なので、これは人の場合ですが、生後3ヶ月の赤ちゃんからお年寄りまで飲めるくらい安全性が高いんです。よほど摂りすぎたりしなければ副作用の心配もありません。
ビオフェルミンSはサプリメントではないですが、「医薬部外品」で限りなくサプリメントに近いものです。
医薬部外品とは?
一般的には「体への作用が緩やかで、機械器具ではないもの」とされています。
ただ、ピシッと区分けされていない感じで、考えようによっては「薬」にも「サプリ」にも分けられちゃう曖昧な立ち位置が医薬部外品なのかなと。
こんな感じで中間的な位置にいます↓
医薬品(効能が証明)- 医薬部外品 - サプリ(あくまで補助的なもの)
- 医薬品 … 厚生労働省から効果が認められていて治療を目的としたもの。
- 医薬部外品 … 有効成分は入っているけど、予防を目的としたもの。
- サプリメント … 不足がちな栄養を補うことを目的としたもの。
…いかがです?何だかややこしいですよね(;´Д`)
ただ、ここで言いたいのは「ビオフェルミンSの安全性はサプリに近いですよ」ということ。
配合されているのが、もともと腸内にいる乳酸菌なので、“薬”と入ってはいますが、そう身構えなくても大丈夫です、ということです。
ただビオフェルミンにはいくつか種類があります。
自己判断で犬に与えていいのは、今回ご紹介している「新ビオフェルミンS錠」なのでその点ご注意くださいね。
ビオフェルミンR錠とS錠の違いは?
犬に与えられることのあるビオフェルミン製品の中で、べつに「R錠」というものもあるようです。
ビオフェルミン「R錠」と「S錠」には何か違いがあるのでしょうか?
これには、大きな決定的な違いがあります。
R錠とは
まず、R錠は「医薬品」です。ドラッグストアや通販で普通に買えるS錠とはちがって、病院などで処方されないと手に入りません。
それは“乳酸菌の種類”と“服用する目的”が違うからなんですね。
R錠に配合される乳酸菌は“抗生物質と一緒でも死なない”性質があります。
何かの症状があり、動物病院で抗生物質が処方されたとしましょう。抗生物質には抗菌作用があるので、腸内の乳酸菌も死んでしまい、下痢になってしまうワンちゃんが多いのです。
それを予防するためには、抗生物質のパワーに耐えうる乳酸菌が必要に。
それが医薬品であるR錠(に配合された乳酸菌)なのです。S錠は言い方は悪いですが「ただの乳酸菌」なので、抗生物質のパワーには敵いません。。
以上がビオフェルミンR錠とS錠の違いでした。
乳酸菌にも色々とあるんですね!
(因みに「ミヤリサン」という整腸剤も動物病院でよく使われているらしいです。こちらも抗生物質と一緒でもその効果が失われないとのこと。)
新ビオフェルミンS錠を買ってみました。
じつは私も最近「ビオフェルミンデビュー」しました。
よく「子供の頃から家にあった」とか「常備してある」という声を聞くのですが、我が家ではそんなことはまったくなく(笑)
正真正銘、初めて手にしました。CMだけではよく目にしていたので「おぉーこれがかの有名なビオフェルミン(S)か!」と。
買ったところは安定のamazonさんです。1番多い540錠入りでお値段は2,678円(税込)でした。
ビオフェルミンSの成分について
- ビフィズス菌末…18mg
- フェカリス菌末…18mg
- アシドフィルス菌末…18mg
9錠中の中にそれぞれ18mg入っているので、1錠の中にはちょうど2mgずつ入っていることに。
添加物:トウモロコシデンプン、デキストリン、乳糖水和物、沈降炭酸カルシウム、アメ粉、白糖、タルク、ステアリン酸マグネシウム
甘味を出しているのはアメ粉や白糖ですね。
タルク…はちょっと気になる成分ではありますが(ほかの添加物も無いに越したことはない)、摂取量がごくわずかなのでここは許容範囲かな。
別に「粉末タイプ」も販売されています↓
こちらはもっと添加物が少なく「トウモロコシデンプン、デキストリン、アメ粉、沈降炭酸カルシウム」だけなので、気になるなら粉末タイプのほうがおすすめです。
小粒で飲みやすそう
ビオフェルミンSは白くて小さい錠剤です。小粒なので人はもちろん、小型犬でも飲みやすいサイズ。
(粒表面に分かりやすくSと書かれているのが少しおかしい・笑)
同じく犬に与えている人が多い「エビオス」と比べても小さいです。
じつは自分用に買ったもの(笑)
この新ビオフェルミンS、「犬に良い!」と聞きつけて愛犬に買ったかと思いきや、じつは自分用に買ったものでした(笑)
大きな声では言えませんが、遡れば小学生ぐらいのときから腸内環境はよくなかったように思います。ずーっと便秘に悩まされてきた人生でした。
(食生活、生活習慣とか…思い当たるフシは山ほどある・汗)
で、自分用に買ったとはいえ、もちろん犬に良いことも知っていたので、それなら兼用で使えるな…と思い、買ってみたのです。
効くかな?効かないかな?
正直半信半疑で試してみたところ…これが良かった(・∀・)!!
4、5日音沙汰なし…もザラだったのですが、2日に1回はスッキリできるように。
(犬に関する記事で私の・・・な話を長々とごめんなさい!)
私には合っていたということかな?本当に嬉しい&驚きだったので「これは愛犬にも試したい!」という思いもさらに大きくなったのです。
うちの子は、うんちの状態は特に問題ないのですが、ヨーグルトがあまり好きではないので、毎日でなくても「ビオフェルミンS」で乳酸菌を補えたらいいな~と。
小型犬6kgほど、小粒の錠剤1つなので、与えるのがそれほど苦じゃないのが助かります。
こんなワンちゃんにおすすめ!
ビオフェルミンSは
- 胃腸が弱い子
- 便秘
- 軟便気味
- 下痢っぽい
このような状態のワンちゃんにおすすめです。
え…でも、便秘は出ない悩みでしょ?下痢は…言ってみれば出過ぎる悩み??なんか性質が違う症状だけどどっちにもいいの?
そんな風に思いませんでしたか?
私もこのことが疑問だったのですが、どちらも「腸内環境の乱れ」からくるものなので、それを整えることでどちらも改善が期待できるそうです(・∀・)
下痢気味 → 固さを出す
便秘 → 出やすくする
このように上手いこと転んでくれるようで、ビオフェルミンって、乳酸菌って凄いな~と思ってしまいました^^
ただ、上記の症状がなく特に腸内環境に不安のない場合はあげてはいけないの?って、ここも気になりますよね。
これは、何度も言うようにビオフェルミンSは乳酸菌なので、あげてはいけないってことはないです。
ヨーグルトを食べてるのと同じようなことなので。(生きたまま届くとか、どのくらい含まれているかとか違いはあるかもしれませんが。。)
予防の目的であげてもいいでしょうし、下痢や便秘が気になるときだけあげてもいいと思います。
そこは飼い主さんが愛犬の状態を見て判断してくださいね。
犬に与えるビオフェルミンSの量は?何錠がいい?
ビオフェルミンSが、いくら腸内環境を整えてくれるからといって、当然あげすぎはよくありません。
そこで犬に与える場合の量の目安を調べてみました。
- 大型犬 … 2~3錠
- 中型犬 … 1錠
- 小型犬 … 半分~1錠
とのことです。
ちょっと少ないかな~と思いましたが、人の場合でも1日9錠なのでそんなものですよね。
逆にちょっとの量でお腹に嬉しい乳酸菌を補えるのは嬉しいこと^^
因みに「毎日与える」かどうかは、先にも書きましたが飼い主さん次第です。
予防目的で毎日与えてもいいと思います。
もし、便秘や下痢が続いているときに与える場合は、「1週間くらい」継続して与えるのがいいようですよ。
やはり薬ではないので、1回や2回では腸内環境は劇的に変わりませんからね^^;(人の場合も「3日~1週間くらいは様子を見て」と書かれています。)
注意点はあるの?
ビオフェルミンSを犬に与える際の注意点についてです。
特に副作用はないのですが、気を付けたいことはあります。それは以下の3つ。
乳製品のアレルギーは無い?
乳製品にアレルギーがある場合は、ビオフェルミンSでも反応してしまうケースがあるそうなので注意です。(絶対とは限りません)
因みに乳製品アレルギーと、牛乳を飲んでお腹を壊してしまうのはまた別問題なので、そこは混同されませんよう。
牛乳についてはこちらもどうぞ↓
https://wangohanmemo.com/wannimilk/
空腹時は避ける
ビオフェルミンSは食後に飲むのが良いとされています。
それは、空腹時は胃の中が酸性に傾いていて、乳酸菌が胃酸にやられてしまう可能性が高いから。
食後は胃酸が薄まっているので、乳酸菌が生きたまま腸に届きやすいんです。
犬の場合も同じことが当てはまるので、できれば食後に与えるようにしましょう。
ビオフェルミンSは、幸い甘みがあるので嫌がる子は少ないようです。食後のおやつ感覚であげれるのが理想ですね^^
もしそのままで食べてくれないなら、砕いてご飯に混ぜてもOK。
ほかに原因がある可能性も…
下痢や便秘の原因は、なにも「腸内環境の乱れ」だけではありません。
ビオフェルミンSは、その口コミを見ても分かるように、たしかな整腸作用が期待できるものですが、そもそもの原因が違えば思った効果は得られないでしょう。
たとえば細菌性のものからきている場合は、ビオフェルミンSでの改善は難しいです。
その辺の見極めが難しいかもですが、1つ言えるのは、「ビオフェルミンSを何日か与えても改善がみられない場合は動物病院で診てもらったほうがいい」ということです。
何かほかに大きな病気が隠れている可能性も否定できないので、本当ははじめに病院に行ったほうがいいですが、まずはビオフェルミンSで様子を見たい…ということなら、↑を守るようにしてください。
まとめ
犬に与える「新ビオフェルミンS錠」についてまとめてみました。
犬にもヒトの乳酸菌が良いことが分かりましたね!我が家ではこれまでまったく縁がなかったものですが、自分でもその効果を実感できましたし、これからは常備薬に決定です(^ν^)
便秘や下痢など「いざという時」にあると心強いので、あなたのご家庭でもいかがでしょうか?よければ検討してみてください。