最近、愛犬の飲む水の量が少ないなぁ…と感じているあなたへ。
このページでは、ワンちゃんが水を飲みたがらない原因や、そのことで考えられる病気、お水を飲んでもらう対策についてお話します。
目次
「飲み過ぎ」よりも実は安心だった
同じ水の問題で「たくさん飲む」ことよりも気づきにくいかもしれませんが、一度気になってしまうと、大丈夫かしら?と心配になってしまうのが「水の飲まな過ぎ」です。
※飲み過ぎについてはこちら↓
私たち人の場合も「水をたくさん飲む=いいこと」のようなイメージがあるのでなおさらかもしれません。
しかし、水をたくさん飲むことについては疑わしい病気がいくつかあるのですが、水を飲まないことで考えられる病気って実はあまりないらしいのです。
とはいえ。
健康状態であれば必要量をちゃんとに飲むのが普通ですし、水分不足でかかりやすくなってしまう病気があるのも事実なので、やはりお水はしっかりと飲んでもらう、に越したことはありません。
犬の1日の水分摂取量の目安は、大体体重1kg当たり50ccとなっています。これを基準に不足気味かチェックしてみましょう。また、おしっこの色が淡い黄色だと正常ですが、濃いようだと水分不足が疑われるのでこちらもチェックするようにしてください。
犬が水を飲まない原因は色々ある
ワンちゃんが水を飲まない原因は色々と考えられるようです。
おしっこができなくて我慢しているとき
中型犬以上のワンちゃんに多いのが、外でしかおしっこしないという子。またそのように躾された子も多いかもしれません。そうしておしっこが溜まっている場合は水をあまり飲みたがりません。
気温の変化による影響
季節が夏から秋に変わり涼しくなった頃など、気温の変化で飲量が減る場合もあります。
暑い夏は飲量が増えるのが正常ですから、その季節を過ぎれば飲量が減るのが自然と言えます。ただ、逆に夏バテをしていて飲みたがらない…という場合もあります。
老化による体の変化
年齢でも水の摂取量が変わる場合があります。1日をあまり動かず過ごしているような老犬の場合は、運動量が減り、飲む水の量もだんだんと減っていきます。
食事の水分量
食事内容が与える影響も大きいです。例えばこれまでドライフードオンリーだったのに、ウェットフードや手作りごはんに変えた場合。基本、後者は水分たっぷりなので、必然的に“水そのもの”の摂取量は少なくなります。
…こうして見てもそれほど重く考える原因はないかと思いますが、やはり1日の水分摂取量の目安に近づく工夫や対策はしてあげたほうがいいでしょう。
水分不足で考えられる症状や病気
冒頭でも書いたように、犬が水を飲まないからといって病気である可能性は低いのですが、それが原因で病気を誘発してしまう可能性は高いので注意が必要です。
そこで水分不足が招く症状や病気にはどのようなものがあるのか調べてみました。
- 脱水症状
- ホルモンやたんぱく質など、体を作る成分の循環が滞る
- 老廃物が体に溜まりがちになる
- 結石、腎臓病、膀胱炎
水分補給が十分でないとこれらのリスクが高まってしまうようです。
今は病気でなくても、今後の健康のことを考え、水の摂取量には飼い主さんが気を配ってあげる必要があるでしょう。
なるべく水を飲んでもらう対策を
個体差はありますが、飼い主さんのちょっとした工夫で愛犬の水分摂取量をグンとアップさせることは可能です。
特に夏場などは熱中症対策としてもしっかり水分を摂らせてあげて欲しいので、愛犬があまり水を飲まないなぁと感じている飼い主さんは、以下に挙げた対策をできる範囲で取り入れてみてください。
水を置いておく場所を増やす
人間でも、喉が渇いていても水が近くにない場合は「まぁいいか」と思ってしまうもの。でも近くにあれば「とりあえず飲んでおくか」という気になりますよね。
ワンちゃんの水置き場は1ヶ所、というご家庭も多いと思いますが、それを2、3と増やすだけでも気が向いたときや好きなときに水を飲んでくれる可能性が高まります。
常に新鮮な水を置いておく
ワンちゃんの中にはずっと放置していた水や汚れている水だと全く口をつけない子もいるそうです。やはりどんなワンちゃんも好きなのは「新鮮で綺麗な美味しい水」。
仕事などで長時間不在な場合は仕方ありませんが、水はこまめに取り替えて常に新鮮な水をキープするだけでも飲量アップが期待できます。
家の中でもトイレができるほうがいい
ワンちゃんの体の大きさによっては難しいかもしれませんが、やはり外でしかおしっこをしない…となると色々と大変な場面が出てきます。
おしっこを我慢していると水も飲みたがらない傾向にあるので、できれば室内でもトイレができたほうがいいでしょう。
無理な場合でも、したいときにできるようにしっかり気を配ってあげることが大切です。
水の嗜好性を高めてあげる
肉汁、果物の汁を混ぜたり、ヤギミルクやヨーグルト(無糖)を溶かしたりして水自体の嗜好性を高めてあげるのも有効な方法です。
特にちょっと食いしん坊のワンちゃんには効果てきめん。色々と試してワンちゃんの好みを見つけてあげてください。
水分の多いご飯に変える
固形のドッグフードを与えている場合は、ふやかしてみたり、手作りごはんに変えるだけでもかなり水分摂取量は多くなります。水分の多い野菜や果物をおやつとして与えるのもおすすめ。
水そのままよりも食材に含まれる水分のほうが吸収率が高いのでメリットが多い方法と言えるでしょう。
まとめ
愛犬が水を飲まない問題について書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
「水をあまり飲まない=病気」、というわけではないと知ってあなたも少しは安心されたのではないかと思います。
しかし、私達地球に生きる者にとって水は無くてはならないもの。やはり必要量はしっかりと摂取することが健康のためには大事です。
愛犬がストレスなく美味しくお水を摂取できるように、飼い主さんが日頃から気を配ってあげてくださいね。