ドッグフードには、見た目が異なる主に3つのタイプがありますが(基本はドライ、ごくたまにウェット、セミモイストは不要?)
そのどれにも当てはまらない「フリーズドライフード」なるものが存在します。
これは一体どんなドッグフードなのでしょうか?気になったので調べてみました。
目次
メリットが多いフリーズドライ製法のドッグフード!
フリーズドライという製法自体は昔からある加工方法の1つです。おそらくあなたも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
フリーズドライとは、水分を含んだままの原材料を急速冷凍し、真空状態の中で水分を無くして(氷→液体ではなく、氷→一気に気体にする)乾燥させる製法のことを言います。
ですので、それをそのままドッグフードに利用したのが「フリーズドライフード」です。まぁそのままなんです(笑)
…と軽く言っていますが、このフリーズドライで作られたドッグフードにはたくさんのメリットがあります。
フリーズドライフードの「5つ」のメリット
加熱しないから栄養素が壊れない!
一般的なドッグフードは、高温加熱によって原材料が持つ多くの栄養素は失われてしまい、後から人工的な添加物を添加することもしばしば…。
その点、冷凍状態から特殊な方法で乾燥させるフリーズドライフードは、加熱による栄養素の損失が少ない点が最大のメリットと言えます。
風味がそのまま、美味しさキープ!
安価なドッグフードでは、粗悪な原材料を使い風味が飛ぶ加熱処理をしていることから、甘味料などの“余計な味付け”をしないとワンちゃんはなかなか食べてくれません。
その点、非加熱製法のドッグフードは、栄養素はもちろん風味もそのまま残っているので、余計な添加物を使わなくてもワンちゃんが喜ぶ美味しさをキープしています。
常温で長期間の保存OK!
含まれる水分を極力少なく出来るフリーズドライフードは、保存が便利なのも大きな魅力の1つ。
何と未開封なら常温で2年間もの長期間保存が可能なんです。(↓で紹介しているフードの場合)もちろん保存料は不使用で。
開封後は「早めに」を厳守ですが、それでも地域によって3ヶ月~6ヶ月と一般的な“良質フード”よりも長持ち。
ギュッと小さくなって保管に困らない!
水分が抜けて乾燥したフリーズドライフードは、元の量の4分の1程度に小さくなります。
長期間保存が出来るので「備蓄用」としてまとめ買いしても、コンパクトだから保存場所に困ることはありません。
かさばらないので泊りがけの旅行に持っていくときも便利。
水があればすぐに食べられる手軽さ!
もともとドッグフードはそのままでもポンッとあげられるお手軽な商品ですが、フリーズドライフードは一味違います。
与える際には水が必要になりますが、逆に言えば「水さえあれば健康的な生食」がすぐに完成するのです。加工されたフードではありますが、どちらかと言うと手作りご飯のほうが近いかも。
自分でローフード(生食)を実践するのは何かと大変ですが、フリーズドライフードならお手軽です。
フリーズドライ製法で有名なのが「K9ナチュラル」
フリーズドライ製法のドッグフードと言えば、有名なのが「K9ナチュラル」です。…というか、ほかには無いんじゃなかろうか…?調べた範囲では見つかりませんでした。
K9ナチュラルは、フリーズドライに加えて45度という超低温で加工する「非加熱フリーズドライ製法」を採用。栄養素も風味もそのまま、何も加えずとも健康的で美味しいフードに仕上がっています。
製法と同じくらいこだわっているのが原材料。品質、管理の審査に厳しいニュージーランド産の、全て人の食用に適したものを使用。ラム、ビーフ、ベニソン、チキンとラインナップもバリエーションに富んでいるのでローテーションしたい場合にも便利です。
ただ、お値段はやはり高め。こだわった製法や安全性の高い原材料には手間もコストもかかるので仕方ないかもしれませんが…。
まずは最も少量のパックを購入して試してみるのがいいかもしれませんね。
生食に興味があるけどなかなか実行に移せないあなたへ
愛犬に生食(ローフード)を与えているという飼い主さんも多いでしょう。
残念ながら、多くの食材は熱によって貴重な栄養素が失われてしまいます。
生ならその心配がなく、生きた酵素やビタミンを余すところなく愛犬の体に届けることが出来ますからね。
ただ色々と気になる点が多いのも生食です。栄養素のバランスや安全性、コスト面の問題など…生食がそれほど普及していないのにはやはり理由があるのです。
しかし犬の一生は短いもの。愛犬を愛する飼い主さんが「興味がある」「試してみたい」と思ったことは、まずは取り入れてみるのが吉。何事も試してみないことには分かりませんから。
その際は上記でご紹介した、手軽に生食が摂れる「K9ナチュラル」を利用したり、完全に生食に切り替えるのが不安なら週1から始めてみる…でもいいと思います。
「良い」と言われていることにもやはり理由があって、その答えを愛犬が教えてくれるかもしれません^^
まとめ
今回は、名前は聞いたことはあるけど詳しくは知らなかった「フリーズドライフード」についてまとめてみました。
かなり画期的な加工方法だと思うのですが、あまり浸透していないのはやはりさまざまな理由があるせいでしょう。(1番はコストの問題?)
生食の始めの1歩としては最適なものだと思うので、興味のあるあなたはぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。