「グルテンフリー」という言葉、あなたも目にしたことはありませんか?
ネットを見ていると「ダイエットに良い」などと言われているようですし、それに大事な愛犬のご飯、ドッグフードにも「グルテンフリー」と書かれたものが売っています。
一体グルテンフリーとは何なのでしょうか?また犬にとってどんな影響があるのでしょう?そこのところを詳しく調べてみました。
まずはじめに…グルテンとは?
グルテンフリーについて書く前に、まずは大元の「グルテン」について知っておかなければなりませんね。
グルテンは、小麦のたんぱく質のおよそ80%を占めているたんぱく質の一種です。あのパンのもちもち感を作っているのが、このグルテン。
小麦以外にも、大麦やライ麦などの穀物にもグルテンは含まれていると言われています。…が、
- 小麦に比べるとずっと少ない
- そもそも含まれていない
- グルテンに似た成分は含まれている
と色々と言われていて正直よく分からない状況です^^;
まぁでもグルテンと言えば小麦。小麦と言えば小麦粉。小麦粉と言えばパンです。
パンは私も大好き(*´ω`*)そしてあのもっちり感を作ってくれているのがグルテンならば、本当は嫌いになりたくはないです…。
しかし。
今、このグルテンが「体にはあまり良くないもの」として知られるようになってきています。
一部の人はこのグルテンを受け付けない体のようで、免疫機能に悪影響を及ぼすセリアック病や過敏症などの原因となってしまうとか。
またこれは全ての人に言えることですが、グルテンは「食物アレルギー」の原因にもなりやすいと言われています。
これは人に限らず、犬でも同じ。実際「グルテンアレルギー」のワンちゃんは結構多いようです(´・ω・`)
グルテンフリーとは?メリットはあるの?
すでにお分かりでしょうが「グルテンフリー」とは、
- グルテンを含まないこと
- グルテンを含まない食品のこと
を意味します。
言うのは簡単ですが、グルテンを含むものってたくさんあります。まず小麦粉がNGなので、そうなると、パン、パスタやうどんなどの麺類や多くのお菓子類もダメですし、大麦、ライ麦も…。
考えただけで結構大変そうだなって思っちゃいますよね。
そして代わりに使えるのがグルテンを含まない「じゃがいも粉、米粉、玄米粉、トウモロコシ粉など」、なのだとか。
「美味しい!(^q^)」と思うものに含まれている憎いグルテン。
もちろんたくさん摂っても全然へっちゃら…な人も犬もいますが、先に書いたようなデータがあるわけなので、気になる人は気になってしまうと思います。
いくつかの見解とメリットについて
グルテンフリーにはいくつかの見解があって、
影響のある一部の人を除いては、行ったところで特に意味はない
と言われていたり、「いやいやそれは違う!」と
健康や美容に良い効果が期待できる
と言われていたり…。
グルテンフリーで期待できるとされる効果
小麦アレルギーの予防や改善、免疫力を高める、疲労回復、食欲を抑えるダイエット効果、乾燥などによる肌荒れの改善、腹痛、便秘、不眠、生理痛などの緩和…などなど。
※ただし、医学的な根拠はないそうです。
日本ではまだまだ認知度が低いこの「グルテンフリー」ですが、欧米のほうではかなりメジャーな食事スタイルで、海外セレブの間では常識だとか。
…とまぁこのように、いいのか悪いのかはっきりしていないことって多いわけですよ(;^ω^)
人(犬)によって「効いた!」「効かなかった!」があるでしょうしね。
ただ「アレルギーになりやすい」というところに着目すると、もともと穀物自体をそれほど必要としない犬の場合は特に、試してみる価値はあるかもしれません。
グルテンフリードッグフードを選ぶときのポイント
それがグルテンによるものか?の判断が難しいですが、もし現在愛犬に何かしらの不調があって、なおかつドッグフードに「グルテン」を含む食材が使われている場合はアレルギーを疑うのも1つの考えです。
グルテンを含んでいるものは、小麦、大麦、ライ麦など…ですが、小麦以外のグルテンについては先に書いた通り
- 小麦に比べるとずっと少ない
- そもそも含まれていない
- グルテンに似た成分は含まれている
ですので、一般的に「グルテンフリー」と言うと「小麦粉不使用」のことを指すようです。
(実際「グルテンフリー」を謳っているドッグフードでも大麦が使われているものがあります。)
もしくは、小麦(大麦やライ麦も)は使っているけど、その中の“グルテンだけ”を除いているものもあるかもしれません。これは商品説明を見れば分かると思います。
「うちの子グルテンアレルギーかも…」と思ったら、まずは小麦粉が不使用のドッグフードを試してみてはいかがでしょうか。
「グルテンフリー」と「グレインフリー」の違い
思わず見間違え、書き間違えそうになるのが「グルテンフリー」と「グレインフリー」です。
今回のテーマは「グルテンフリー」ですが、ドッグフードの場合は「グレインフリー」のほうがよく目に付くのではないでしょうか。
両者のちがいを簡単に書くと…
- グレインフリー:穀物不使用
- グルテンフリー:グルテン(小麦に多いたんぱく質の一種)不使用
こうなります。ってそのままなんですが(笑)
グレインフリーは分かりやすいです。“穀物”と呼ばれるものは一切使われていないということですから。
グルテンフリーはこの記事で書いているように、グルテンを含んでいる穀物に限定されるので(ほぼ小麦を指す)、そのほかの米やとうもろこしなどは使われているものもあります。
さて、この両者…どっちがいいんでしょう?と言うと、それは「愛犬の状態」で判断するのが1番です。
個人的に「犬にとって穀物は絶対悪!」とは思っていないので、小麦以外にアレルギーが無いならグルテンフリーでもいいでしょうし、「穀物全般なるべく摂らせたくないな…」と思うなら(アレルギーになりやすい穀物はたしかに多いので)、グレインフリーを選ぶのが安心です。
グレインフリーを選ぶなら、自ずとグルテンフリーでもあるので、グルテンフリードッグフードを検討しているなら「どちらを選んでもOK」ということになりますね(・∀・)
まとめ
「グルテンフリー」についてまとめてみました。
穀類にアレルギーが心配される場合、まずはグルテンフリードッグフードを試してみて、その次にグレインフリードッグフードを試してみて様子を見てみるのがいいかと思います。
そうやって愛犬にぴったりのドッグフードは地道に見つけていくしかないんですよね^^;
もちろん「予防」という観点からも、上記のフードを選択する意味はあると思うので、ぜひ参考にしてみてください。