あなたのお宅ではどんなお水を飲んでいますか?健康に気を使っている人はおそらく水にも強いこだわりがあるのではないでしょうか。
そして家族の一員である愛犬にも同じ水を与えている…もしくは同じ水を与えたいと思われている方も多いでしょう。
最近では浄水器、ミネラルウォーターと一口にいってもさまざまな商品が販売されています。浄水器で言えば、塩素を除去するだけの比較的簡易なものや健康効果が期待できるミネラルを添加したものなど種類が豊富。
中でもよく目にするのが「バナジウム水」や「アルカリイオン水」です。もしかするとあなたのお宅でも現在飲まれているかもしれませんね。
さて、今回はこのバナジウム水やアルカリイオン水はワンちゃんにとってどうなのかを調べてみました。
バナジウム水について
バナジウムはミネラルの一種で、多く含む水を「バナジウム水」と言います。
このバナジウムには血糖値を下げる効果が期待できるということで、特に糖尿病の方や予防を考えている方に人気となっています。
元々バナジウムが注目されるようになったきっかけは、バナジウムを多く含む富士山の湧き水を飲んでいた地元の人の血糖値が低かったからだそうです。
さらに生活習慣病予防や脂肪燃焼効果があることでダイエット目的でも人気のバナジウム水ですが、やはり摂り過ぎはよくないようで低血糖の恐れが指摘されています。
犬に絶対にNGというわけではありませんが、(むしろ糖尿病の子に与えていい効果が出ている方も)やはり適量を守ったほうがいいのは言うまでもありません。
バナジウム水を摂取するには、浄水器や市販のミネラルウォーター、ウォーターサーバーを利用する方法があります。
アルカリイオン水について
別名「アルカリ性電解水」と呼び、掃除用など飲用不可のものと、飲用可能なものに分かれます。
飲用可能なものはpH9~10となっており、国で胃腸症状の改善に効果的であることが認められた結構凄いお水。
とはいえ、その効果効能については実は化学的に実証されていないそうなんです。。プラシーボ効果もあるかもしれませんが、飲むようになって体の調子が良くなった人もいれば、特に変わらないという人もいます。
こういうことは“個人差”の問題もあるので難しいですが、1つ言えることはやはり過剰摂取はよくないということでしょうか。
人でも1日の摂取目安量がありますが(体重の2~3%)、ワンちゃんではどれだけ与えてもいいかはよく分かりませんよね。
また犬に与えると尿がアルカリに傾き結石の原因になるという声もあります。しかし長年飲ませていても平気な子もいるので、「結局はその子に合っているか」が重要ということになりそうです。
まとめ
バナジウム水もアルカリイオン水もその個体に合っていれば、与えても特別問題は無さそうです。しかし人間と同様過剰摂取には注意が必要なので、その辺の調整は犬の場合は難しそうですよね。
もし不安なら普通のお水にしておいたほうが無難かもしれません。
どうしても「家族と同じものを飲ませたい」という場合は、健康診断を欠かさず受けるなどして、愛犬の体調をしっかり把握しておくことが大切と言えるでしょう。