犬の栄養学

逆に気になる!犬のカルシウムの摂り過ぎについて

犬とカルシウムの問題。気を付けなければいけないのは、なにも「不足」だけではありません。

実は過剰摂取による害もあるんです。不足を気にしてサプリなどをどんどん与えてしまうと、愛犬が苦しむことになるかも…。

今回は、犬のカルシウムの摂り過ぎについて調べてみました。

カルシウムを過剰摂取するとどうなる?

カルシウムが不足すると「骨が正常に作られなくなる」ということは、すでに周知の事実かと思いますが、実は過剰摂取でも同様に骨に支障が出てしまいます。

まず、血中のカルシウム濃度が高くなると、「カルシトニン」というそれを下げようとするホルモンが分泌されます。このカルシトニンは、血中のカルシウム濃度を下げる他に、骨の成長を阻害する作用もあるのだそう。

また、カルシウムを過剰に摂ると、亜鉛、鉄、銅、リンといった他のミネラルの吸収を邪魔してしまうそうです。

カルシウムも大事ですが、当然その他のミネラルも体を維持するうえでは欠かせないもの。

カルシウムの過剰摂取は、骨の形成異常をはじめ、体全体を不健康にしてしまう危険性があるんですね。

カルシウムの過剰摂取で考えられる病気や症状

骨形成異常、甲状腺機能低下症、結石、腎臓機能の低下、肥大性骨形成異常、股関節異常、変形脊椎症、骨の変形・湾曲など

特に骨格に異常が出てしまうと、その先はどうやっても治すことが難しくなってしまうので非常に怖いです…。

中でも成長期に「丈夫な骨で健康に育って欲しい」という飼い主さんが、カルシウムを与えすぎてしまうケースがあるようで、飼い主の心とは裏腹に皮肉なものです。。

「子犬用フード(カルシウム多め)+ミルク+カルシウムサプリ」を組み合わせてしまったり…など)

人間も犬も、体が作られる成長期の食事(栄養バランス)はとっても大事なので、注意するようにして下さい。

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カルシウムが過剰になってしまう決定的な原因

カルシウムは摂り過ぎても怖いことが分かりました。しかし、「不足」と比べるとそれほど気にすることもないらしいのです。

えっそうなの…?と思いましたが、考えてみたら納得。

そもそもカルシウムを多量に含む食材はそうそうありません。「カルシウムが豊富な食材」にまとめていますが、一番含有量の多い「煮干し」でも、普通の与え方なら過剰になることはまず無いはずです。

※ただ同ページにまとめている「骨」については、少量でもカルシウム量が多いので気を付けたほうがいいかもしれません。

では、カルシウム過剰になってしまう決定的な原因は何か?それは「サプリメント」の使用ではないかと。

ほぼカルシウムだけがギュッと詰まったサプリメント。手軽に使えることも手伝って、知らず知らずのうちにたくさん摂ってしまうリスクが高め。

(「体重~○kg/小さじ半~1程度」などと曖昧な表記なのも要因の1つかもしれません^^;※粉末のサプリの場合)

とはいえ食材だけではやはり不足が気になってしまうのも事実なので、もしカルシウム補給にサプリを使う場合は、慎重に行うようにしましょう。

それから基本的に、カルシウムの不足・過剰を気にしなければいけないのは「手作り」の場合のみ。

良質なドッグフードでは、必要な栄養が計算されて入っているので、他にサプリや骨のおやつなどをあげると栄養バランスが崩れる原因になってしまうので気を付けましょう。

まとめ

不足に比べると稀…とはいえ、やはりカルシウムの過剰摂取には気を付ける必要があります。

今は手軽に使えるサプリメントが豊富です。昔よりも過剰になりやすい状況ですから十分注意するようにしましょう。

カルシウムに限らず、どんな栄養素も「バランスよく」がやはり大事になるかと思います。